仕事

校正トライアル問題(13)

校正の練習問題です。読書中に見つけました。

どこに指摘を入れるべきか探してみてください。

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いかがでしょうか。

答えは、下の赤字のとおりです。

 

 

内容をじっくり読んでいると、

該当の部分にたどり着くまでに時間がかかるかもしれません。

日頃から速読というか、ざっと全体を読んで内容を把握するタイプの人は

校正のときに、見た目が似ている漢字の誤植や

接続詞の抜け・誤りなどに気づきにくいかもしれません。

 

 

あえて一つ一つの文字を追うような読み方を意識できるといいですね。

見出しを読み流してしまうことも、慣れないうちは多いかもしれません。

「校正トライアル問題」シリーズで何度か書いていますが、

校正作業に慣れてくれば自然とスピードや正確さは上がると思います。

ですから、校正中は焦らずに、目の前のゲラに集中しましょう。

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仕事, 医療

石けん手洗いかアルコール消毒か

風邪を起こす微生物(ウイルス・細菌)には手洗いが有効と言われていて、
感染症予防にはまず石けんでの手洗いが大事ですよね。

石けんにも色々あって、殺菌除菌と効果の程度に種類があります
(殺菌・除菌については過去記事食中毒と殺菌(1))が、
手洗いの一番の効果はなんといっても、微生物を物理的に洗い流せること。

ちなみに風邪の原因となるのはほとんどウイルスと言われています。
とはいえ大人は細菌性の風邪もよくあるようで、
風邪で抗菌薬(抗生物質のこと。細菌には効くけどウイルスは殺せない)を処方されることが多々あります……
※ウイルスと細菌の違いについてはこちら(東京医大八王子医療センターHP)

ですが、インフルエンザノロウイルスなど
かかるとやっかいな感染症には
石けんでは効かないものがあります。

そういう微生物には塩素消毒が有効で、
公共施設なんかでも玄関に手の消毒用アルコールが置かれています。
感染症予防をしっかりとしたいなら、
石けん手洗い+アルコール消毒を行えば大体大丈夫でしょう。
(アルコールで死なない微生物もいますが、詳しくは後述します)

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消毒剤の種類と強さ

消毒に使われるものにはアルコール塩素系などがあります。
アルコールはエタノール、イソプロパノールがあります。
塩素系には色々ありますが、次亜塩素酸ナトリウム(ミルトンなど)が身近です。
このほか、ポピドンヨード(イソジンなど)も消毒に使われます。

それぞれ消毒の際に有効な幅が異なり、
下の図のように、塩素系はアルコールより強力なものがあります。
アルコールと塩素系の最大の違いは、人の皮膚に使えるかどうかです。

※食中毒などを起こす細菌とウイルスについては過去記事をご参照ください。
食中毒と殺菌(2)
食中毒と殺菌(3)

インフルエンザノロウイルス消毒薬に対する抵抗性が比較的強いので
普通の石けんでは死にません
でも、高濃度のアルコールイソジン、さらに強力なミルトンなら
問題なく対処できるというわけです。

ボツリヌス菌セレウス菌のような芽胞細菌がつくる芽胞は非常に頑丈で、
熱湯消毒などでは予防できないことを以前紹介しました。
(だからこそカレーなど煮込み料理にも潜んでいて重大な食中毒を引き起こすのです)
これらの殺菌にはミルトンなどの強い塩素消毒剤が有効です。

アルコールは濃度によって効き目が大きく異なる

なお、消毒するときのアルコールの濃度は重要です。

アルコールは揮発するので、長時間放置すると濃度が下がります
殺菌に有効なアルコール(エタノール)濃度は40%以上とされており、
最適な濃度は70%ということです。
濃度が高すぎると殺菌効果が下がるのは、
「エタノールの疎水基同士の結合により細菌に対して作用し難く」なるため。
図の出典より)

ウイルスも種類によってアルコール耐性が弱いものから強いものまでいます。
インフルエンザとノロウイルスでは、インフルエンザの方がアルコールに弱いです。
健栄製薬HPの図2より)

この違いは、ウイルスがエンベロープという外殻を持っているかどうかによります。
外殻はリン脂質でできているので、アルコールに弱いです。
したがって、「エンベロープを持つウイルスの方がアルコールに弱い」と言えます。
実際、インフルエンザにはエンベロープがあり、ノロウイルスにはありません。
ちなみにノロウイルスをアルコール消毒する場合は30秒くらい必要なようです。

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アルコールで死ぬ菌死なない菌まとめ

アルコール消毒の話を長々としてきました。
普通の細菌は基本的に石けんアルコールを使えば殺菌可能で、
ウイルス高濃度のアルコール塩素系消毒剤でしっかりと殺菌すればよい
ということになりますが、
昨今、細菌でアルコール消毒剤に耐性のあるもの(エンテロコッカス)が発見されたりしています。
「ケアネット」2018/8/29記事
原著論文:Science translational medicine. 2018 Aug 01;10(452); pii: eaar6115.)

そして、何よりも言いたいのは実は
「手洗いで物理的に微生物を洗い流すのが一番基本的でかなり有効」
ということです。
正しい手洗いの仕方や、手洗い以外の予防方法は、気になったら調べてみてください。

おまけ

ところで、インフルエンザノロウイルスって表記統一の仕方が気になりますね笑
この記事では簡略化のため
インフルエンザという感染症もインフルエンザウイルスも「インフルエンザ」、
ノロウイルスによって起こる胃腸炎もノロウイルスも「ノロウイルス」としています。
ノロウイルスは正確には病気の名前ではないのです。ややこしいですが)
厳密には使い分けられるべきものだと思います。

例えば
「インフルエンザ感染症」と「インフルエンザウイルス」、
「ノロウイルス感染症」と「ノロウイルス」
のような表記で区別すると分かりやすいですね!

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仕事

校正トライアル問題(12)

校正の練習問題です。

今回は読みやすい内容で、シンプルです。

どこに指摘を入れるべきか探してみてください。

作業時間目安:10秒

 

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感想(3件)

 

いかがでしょうか。

答えは、下の赤字のとおりです。

 

今回は、とても基本的で簡単でした。

書籍1冊単位で校正していると、疲れて見落とすことが案外あるかもしれません。

 

第1弾から継続してご覧いただいている方には、もはや言うまでもないことですが

こういった基本的な部分の見落としがないよう、

常にスッキリした頭で、集中して、校正にあたるのが大切ですね。

 

やさしい語り口の文章だと、つい無意識に、

頭の中で言葉をおぎなって読んでしまいがちです。

それを防ぐために、音読するという手もありますがあまりおすすめしません。

 

分量が多いときには余計時間がかかるし、

無意識に言葉をおぎなって認識していたら、口に出して読んだとしても

見た目どおりに読めていない可能性が高いですから。

 

文字どおりに認識する訓練としては、

文字校正をするといいかもしれません。

文字校正とは、

原稿と、校正紙(あるいは初校と再校など、バージョンの違う校正紙)を並べて

両方同時に文字を追っていき、差異がないか(または差異があるか)を見る校正のことです。

 

両手に鉛筆やペンを持って、左右の校正紙の文字を同時に見ていくわけですが

このとき、内容を読んではいけません。

読みながらだと速度が落ちるし、本来、字面だけを見るのが目的だからです。

 

OCRを利用するなど、原稿をスキャンして校正紙を作成した場合には

「聞」が「問」になっているといった、タイプミスではあり得ない誤りが生まれます。

 

見た目が似ている誤植は、内容を読んでいると見落としやすくなります。

 

内容を読まず文字校正に集中するためには

見ていくタイミングを息つぎのように区切るとき、

句読点で区切らず、わざと文の途中で区切るといいでしょう。

 

比較的、内容が頭に入ってこず、文字校正に専念できます。

 

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仕事

校正トライアル問題(11)

校正の練習問題です。

今回は図が入っているものです。気をつけて見ていきましょう。

どこに指摘を入れるべきか探してみてください。

作業時間目安:5分

 

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いかがでしょうか。

答えは、下の赤字のとおりです。

今回は単純な誤字脱字の問題ではないため、

練習問題としてはハイレベルでした。

初心者が指摘するのはかなり難しいかもしれません。

 

下の方にもマル1、マル2、マル3とありますが、

比べてみると上の方(赤字を入れた方)は

マルに対して番号の位置がずれています。

 

通常、①②といったマル付き番号は

1つの文字になっているものを使用するので、ずれることはまずありません。

このような状態になる原因としては、

マル(または番号)を文字として入力し、

番号(またはマル)をオブジェクトとして上から配置していることなどが考えられます。

※組版のやり方は必ずしも一つではありません。他にも、マルと番号を別の文字として入力し、字と字の間隔を詰めて、マルと番号の位置がかぶるようにすることで再現できます。このくらいの組版処理はWordでも可能ですから、試してみては。

 

マル付き番号は環境依存文字のため、フォントやOSといった環境によっては表示できないことがあります。

この書籍を作る際、環境依存文字の使用を避けるためにマルと番号を別々にしたのでしょうか。

 

というように、背景となった現象を考えつつも

実際にどんな組版処理をしてあるのかはデータを見ないと正確にはわかりませんから、

赤字を入れるなら「位置を正ス」という指摘でいいと思います。

 

ちなみに、今回のように

「内容は間違っていないけど見た目が不統一」というものについては

気づかないとアウトというわけではないと思いますが、

お金をもらって仕事をするのならぜひ気づいてほしいところです。

 

仮に、煩雑な組版ルール(たとえばマル付き文字を1文字で表現するのではなく、マルと番号を別々に入力して字間を詰めるというようなルール)によって不統一や誤りが起きていたとしても

校正者はそのルールを訂正させることはできませんが、

紙面に現れる不統一を指摘する責任はあると思います。

 

細かな部分を見過ごさず、なぜそのようになったか想像できるようになったら素晴らしいですね!

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校正トライアル問題(10)

校正の練習問題です。早いものでもう10問目。

何気なく読んでいる本にも、意外と誤りはたくさんあるんですね。

では、どこに指摘を入れるべきか探してみてください。

作業時間目安:5秒

 

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感想(3件)

 

 

いかがでしょうか。

答えは、下の赤字のとおりです。

前回と同様、単純な誤字ですね。

先頭の方にありますから、こちらも制限時間を短くしています。

もし見逃してしまっていたら、非常にもったいないミスです。

 

校正者として働く際に実力テストがある場合は多いですが、

これほど分かりやすいものはあまり出題されないでしょう。

しかし、今回のような誤字を見落とすと校正の仕事はできません。

 

また、章の冒頭なので見やすいですが、もし一冊を通して読んでいて、

疲れた頃にこういう誤字があったらどうでしょう。

そんな状況でも、確実に見つけられると胸を張って言えるようになれるといいですね。

 

仕事柄、重箱の隅をつつくような細かい指摘をすることも多々ありますが

基本的なポイントを取りこぼさないことが大前提です。

学校のテストに似ていますが、一つ一つ見直しができないので

集中力を維持することが重要になります。

 

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感想(3件)