医療, 育児

母乳関連の正確な情報

母乳のことをいろいろ調べていて、
ネットの情報は本当に玉石混交だと感じました。
確かな知識を得るためには、
検索上位のまとめサイトでは不十分なことが多いです。

研究者が書いた本や論文、専門家の発言などであれば
信用できる情報と言えますが、
サイト記事を名もなき人が書いて、専門家が監修というスタイルだと
どうしても、間違いやあやしい表現が多くなります。

そこで、母乳について調べた中で
はっきりと出典のわかる情報を紹介します。

授乳中の食事と母乳の成分 宋美玄先生ブログ

産婦人科医でTV等メディアにも出演されている宋先生。
著書も大変有名です。

・乳腺炎は食事内容と関係ない
・母乳の成分は食事とは関係ない

詳しい内容はこちら
小児科の森戸やすみ先生のブログでも同様の記事があります
宋先生のブログ記事内で紹介されている戸田千先生のブログ記事(12)も勉強になります。

 

 

「妊娠中および授乳期の栄養状況が母乳成分へ及ぼす影響」米山京子ほか、『小児保健研究』62(3)、2003

妊娠時の栄養と母乳成分についての論文です。

母乳の脂肪分は妊娠中よく太ることに関係し、
授乳初期は逆に脂肪を控える方がよい

妊娠中の最大体重時のBMIが高いほど
つまり妊娠中に太るほど高脂肪で栄養価のある母乳が出る
そして、授乳期に低脂肪食であるほど高脂肪の母乳が出る
妊娠中に蓄積された皮下脂肪を消費して母乳をつくるからです。
(後述の『母乳哺育』という本に記載があります。妊娠中についた皮下脂肪は平均72,000kcalと、半年分の母乳に相当します)

 

母乳のカルシウム濃度は授乳期の食事とは関係なく、骨密度と関係する

母親の骨に蓄積されたカルシウムが母乳に移行すると考えられるそうです。
骨密度は急に増えるものではないので、
母乳の内容は妊娠前からすでに影響していると言えます。

 

母乳のタンパク質濃度は、授乳期にご飯・野菜を多く食べているほど低い

食事の量に占めるご飯・野菜の割合が高いということは、
肉や魚といったタンパク質の割合が低いということだと思われます。

 

 

『母乳哺育』加藤英夫ほか編、1983年、メディサイエンス社

古い本で、Amazonには取り扱いがないようですが
学術論文に引用されている専門書です。

新生児に母乳以外のものを与える地域がある

サモア:母乳不足だと生後数週でもココナツミルク、サトウキビジュース
ピグミー:生後数週目から野菜類
外モンゴル:生後2日間は羊の脂肪のみ
など。母乳以外の栄養を与えても大丈夫なようです。
日本や中国では、乳母のような他人の母乳をあげる習慣もありました。

 

離乳は2歳以降でも大丈夫

イランでは2歳まで母乳が与えられる
モンゴルでは4歳まで母乳の子もいる
日本でも、明治期には5歳でおっぱい離れできていなくても
特に不思議がられませんでした。
いついつまでに卒乳しなきゃ、というのは
文化的背景によるもののようです。
現在の小児科などでは1歳前後で断乳を指導するのが主流ですが
昭和30年ごろまではそのような時期の指定はありませんでした。
また、卒乳を子ども主導型で進めるのは悪ではなく
その場合2〜3歳までかかることもあるが何の問題もないそうです。

 

生後1〜2か月で母乳がよく出るときは、意外に胸が張らない

子どもが泣いたり、おっぱいを吸ったりして初めて張るようになるようです。
なお、授乳間隔が2〜3時間で、授乳時間が1回10〜20分なら母乳は足りており
授乳時間が30分以上、おっぱいを離さない、短時間で泣き出す時は母乳不足が考えられます。
ちなみに便が週1〜2回でも、便秘や母乳不足ではありません(生後1か月以上なら正常)。

 

泣き出してすぐに母乳をあげなくても大丈夫
(無視するという意味ではない)

覚醒後30分くらいは、オムツ替えや抱っこ、あやすなどしてから授乳。
ときには泣き遊びをさせてから飲ませるとよいとのこと。
起きてすぐだと泣くことに必死すぎて、おっぱいが目に入っていないことがあるので
少し落ち着かせてからの方がよく飲むようです。
起きて泣いているのにすぐ飲まないからといって、焦ることはないということですね。

 

生後2か月ごろ、母乳を飲むのが一時的に下手になる

次のような理由があります。
生後1か月は反射で吸引でき、拒否することがないのでたくさん飲む。
2か月になるといろいろな感覚刺激に反応する(しかし、ながら飲みはできない)ため、
気が散って休み休み飲むようになり、飲む量や吸引圧、哺乳量が低下する。
ダラダラチビチビ飲むようになり、哺乳効率が悪くなる
3か月では、多様な刺激に対し同時に反応できるようになるので、
ながら飲みができるようになる。その結果、哺乳効率が上がる。
4か月〜5か月になると、反射ではなく自律哺乳になり、
飲み方も吸引型(舌を前後に動かす)ではなく、
大人の咀嚼運動に似た咬合圧型の飲み方になる。
(その結果、乳首にかみつく遊び飲みが始まる

 

なかなか意外な情報もあり、調べていて面白かったです。

母乳と食事の関係なんて、ネット上の検索上位に誤情報が堂々と載っているので

広く知られていることでも、それが本当かどうか、情報源が確かかどうか

自分で確認しないといけませんね。

 

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